久しぶりに『プロフェッショナルセールスマン』の真髄に触れることができた。
【ある有名な俳優が教会で、詩篇23篇を朗読するように頼まれました。
朗読を聞いた聴衆は、熱狂的な拍手を送りました。
そのすぐあとで、礼拝の会衆の一人である弱々しい老人が、同じ詩篇を朗読するように頼まれました。
しかし、かれが、読み終わったとき、聴衆の目には、明らかに涙が浮かんでいました。
俳優は、うしろへ、さがりました。そして、いいました。
「わたしは詩篇を知っています。
しかしかれはキリストを知っている」
この短い話は、「注文取り」と「プロフェッショナル・セールズマン」とを区別する根本的な問題を含んでいます。
プロフッショナル・セールズマンは、必ずしも、服装、話し方、あるいは人前で話す能力などによって識別されるものではありません。
かれは非常に洗練されているかも知れませんし、あるいは、バスで、隣に座り合わせたような、ごく平凡な人かも知れません。
この差は,見かけよりも、もっと根本的なところにあります。プロフェッショナル・セールズマンは、まず第一に、かれの製品を心から信頼しています。
その製品の大変細かな点まで、よく知っています。
それによって、かれは、自分のセールズが、人びとに非常に大きな利益を与えるのだ、という自信にあふれています。
信念を持っていないセールズマンは、心から感じてもいない俳優と同じです。
この信念を持てば、かれの声には自然に力がこもり見込客を、すぐに行動へとかりたてる自信もわいてきます。】NSMポールJマイヤー.P.5から抜粋
やはり心構えが全てなのだ。